2004年04月08日(木) 12時41分
Microsoft、社外との対話促進のため『Channel 9』を開設(japan.internet.com)
Microsoft のスタッフらが革新的な新サイト『
Channel9 』を立ち上げた。開発者との対話を促進し、Microsoft 製品をさらに広めることが狙いだ。同サイトは、Web ログ、映像、RSS フィード、Wiki、フォーラムといった要素を備えている。
Channel 9 の開発者たちは、マーケティング意図について、とりわけはっきりと否定している。Channel 9 の「原則」には、「Channel 9 にマーケティングが入り込む余地はない」というくだりがある。とはいえ、開発者コミュニティに Microsoft のイメージを植え付けようという意図があるのは明白で、同サイトは従業員が率直な対話に参加できない企業に未来はないと説いた書籍、『The Cluetrain Manifesto (邦題:これまでのビジネスのやり方は終わりだ)』が提唱する、「対話としてのマーケティング」という精神の具現例といえる。
Channel 9 という名前は、旅客機の乗客がコックピットの様子をうかがえる機内チャンネルに由来する。歓迎メッセージの中で Channel 9 の5人の開発者は、同サービスになぞらえ、「私たちは、Microsoft のコックピットにチャンネルを合わせる方法として、開発者にはそれぞれの Channel 9 が必要だと思う。Microsoft がどのように飛行しているのか、知る機会になる」と述べている。
Microsoft のプラットフォーム エバンジェリズム ディレクター Lenn Pryor 氏は、同サイトのビデオの中で「市場は会話に溢れており、人々が製品について話をしている。しかしその場にいなければ、話を聞き漏らしてしまう。私たちは話を聞き逃したくないから、Channel 9 を立ち上げた」と語った。
Channel 9 では対話を促進するために、議論用フォーラムや Wiki を用意している。いずれも Web 上のコラボレーションを実現する要素だ。また、認知を高めるために RSS フィードを備え、他の Web サイト上やアプリケーションプログラムによるコンテンツ集約に利用できる。ほかにもサイト内の Web ログでは、Microsoft の開発者の個人的な意見を読むこともできる。
Jupiter Research のアナリスト Gary Stein 氏は、「マーケティング然とした活動よりも効果が望める。関係性を構築でき、マーケティングとしては最高の形だ」と評価した。
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