2004年04月08日(木) 00時00分
県、個人情報を誤送付県庁で記者会見し経緯を説明する村手聡・森林局長(右)と小味章秀・間伐推進対策室長(朝日新聞・)
県は7日、昨年度の森林造成事業の造林補助申請者20人に対し、本人以外の申請者の氏名や補助金額などまで記載した書類を誤って送付していたことを明らかにした。県個人情報保護条例は職員が職務上知り得た個人情報をみだりに他人に知らせることなどを禁じている。県は同日、担当者ら職員2人を厳重注意とした。
県間伐推進対策室によると、この事業は森林保全などを目的に、間伐に取り組んだ森林所有者などに経費の一部を補助している。県は3月末、補助金を申請していた20人に、補助額の算出根拠がわかる内訳書などを封筒に入れて郵送したが、書面には本人以外の申請者についても同様の情報が記載されていた。
担当者が翌日ミスに気づき、林業事務所を通じて封筒を回収。4通はすでに開封されており、計13人の氏名、間伐面積、補助金額などの個人情報がほかの申請者らに漏れた恐れがあるとしている。県は内訳書を訂正し、20人全員に直接、謝罪したという。
同室は誤送付の原因について、職員間の意思疎通が不十分で担当者が出張中、別の者が未完成の内訳書を発送してしまった、と説明している。
村手聡・県森林局長はこの問題が県個人情報保護条例違反にあたることを認め、「信頼を傷つけたことを心からおわびしたい。情報管理を徹底して再発防止につとめていく」としている。
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http://mytown.asahi.com/kochi/news01.asp?kiji=3225
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