2004年04月08日(木) 00時00分

輸入バターに金属片 （東京新聞）

　よつ葉乳業（札幌市）がドイツから輸入し出荷した「無塩バター２５キロ」に金属片が混入していたことが七日、分かった。このバターを原料として使用した食品メーカーが商品の自主回収を始め、北海道が実態調査に乗り出した。

　菓子メーカーの「シャトレーゼ」（山梨県中道町）は同日、焼き菓子「レーズンサンド」を食べた兵庫県小野市の男性が口の中を切るけがをしたと発表。九州・沖縄などを除く三十三都道府県の直売店で販売した二十品目計約八十四万個の回収を始め、クッキーをＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）で販売した通販会社「ギフコ」（大阪市）に回収を要請した。

　ジェイティフーズ（東京）は缶入りの「粒たっぷりコーンポタージュ」約十八万五千本の自主回収を始め、はごろもフーズ（静岡市）もパスタソースの缶詰「舞たけの和風ソース　ミルポア入り」など三商品に金属片が混入した可能性があるとして、約十四万五千個を回収する。

　シャトレーゼによると、混入した金属片は直径〇・六ミリ、長さ約七−二十ミリの針金状のステンレスだった。よつ葉乳業によると、バターはドイツのノルドミルヒ社が昨年二月二十一日に製造した。製造過程でフィルターが破損し、金属片がバターに混入したらしい。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040408/mng_____sya_____010.shtml