2004年04月07日(水) 21時13分

＜ヤミ金融＞梶山被告を再逮捕　７億円上納の疑いも（毎日新聞）

　指定暴力団山口組五菱会（二代目美尾組と改称）による組織的ヤミ金融事件で、大阪府警は７日、「ヤミ金の帝王」と呼ばれた五菱会系貸金業総括経営者の梶山進被告（５４）＝出資法違反の罪などで公判中＝を同法違反（高金利）の疑いなどで再逮捕した。貸金業グループ幹部の奥野博勝被告（２７）＝同＝を指示し、約７億円を上納させていたとみられる。梶山容疑者は容疑について「認めるかどうか考えておく」と供述しているという。

　梶山容疑者は、傘下約１０００店とされる同会系業者の頂点に立ち、昨年８月、警視庁などの合同捜査本部に逮捕されていた。今回の逮捕容疑は、奥野被告らと共謀し、０２年１２月〜０３年７月、計約１０１万円を貸し付けていた大阪府内の飲食店従業員の女性（４３）ら６人から、法定の約２００〜４６倍にあたる利息計約１９２万円を受け取ったというもの。

　奥野被告は五菱会系業者の「ＯＫグループ」の社長を務めて約３０店を総括。約５年間に１００億円近くを売り上げ、うち約７億円が梶山容疑者側に上納されたとみられる。梶山容疑者は、捜査の目を逃れるため、上納の手法についても現金や米ドル、無記名式の割引金融債などに次々と変更するよう指示していた。

　梶山容疑者は７日、府警東成署に移送された。【麻生幸次郎】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040408-00000065-mai-soci