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2004年04月06日(火) 06時08分

三菱自、欠陥調査の大半は未報告 死亡事故直後の監査時朝日新聞

 02年1月に横浜市で三菱自動車製の大型車が脱輪し、主婦が死亡した事故をめぐり、事故直後に国土交通省の立ち入り監査を受けた三菱側が、設計上の欠陥を疑わせるサンプル調査の結果をごく一部しか示していなかったことが分かった。同省は、三菱側がリコール(無償回収・修理)を避けようとして正確な報告を怠った疑いが強いとみて、道路運送車両法違反(虚偽報告)での刑事告発に向けて捜査当局と協議を進めている。

 三菱側は3月、製造者責任を認めてリコールを届け出た際、「国交省には監査の際、調査結果を示した」などと説明していたため、同省が調査していた。同省は「当時、調査結果を示されていればリコールを求めた」としており、6日午後にも経緯を国会に報告する。

 三菱自動車の商用車部門を引き継いだ三菱ふそうトラック・バスはリコールを届け出た3月24日の記者会見で、車輪と車軸をつなぐ金属部品「ハブ」のサンプル調査結果について説明した。

 それによると、横浜の事故後の02年3月ごろ、無償点検で回収した477のハブを精密検査したところ、ハブの摩耗具合にかかわらず、28%の比率で亀裂があることを把握した。さらに、02年6月末にハブに関する国交省の特別監査を受けた際には、書面などで調査結果を報告したとしていた。

 同社のビルフリート・ポート社長はリコールを決断した理由の一つにこの調査結果を挙げていた。

 しかし、こうした会見内容を受け、国交省が監査時に示された資料をあらためて調べ直したところ、約100前後のハブの調査結果は記載されていたものの、大半は記載されておらず、口頭の報告もなかったことが判明したという。(04/06 06:08)

http://www.asahi.com/national/update/0406/007.html