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2004年04月06日(火) 00時00分

『欠陥』資料報告せず タイヤ脱落で三菱ふそう 東京新聞

 三菱ふそうトラック・バス製大型車のタイヤ脱落問題で、国土交通省は五日、省内調査の結果、車軸関連部品のハブに設計上の欠陥があることを示す社内調査資料が同社から報告されていなかったことを確認した。同社首脳は三月二十四日に欠陥を認めてリコール(回収・無償修理)を届け出た際の記者会見で「二〇〇二年に書面で国交省に報告した」と説明していたため、国交省があらためて調べていた。同省は六日国会に報告、道路運送車両法違反容疑で告発を検討する。

■国交省、告発を検討

 三菱ふそう車のタイヤ脱落は一九九二年ごろから頻発。同社は一貫して「整備不良によってハブに摩耗が生じ、亀裂に至って破断し脱落する」と説明していた。

 関係者によると、三菱ふそうは〇二年一月の母子死傷事故後、社内に原因を調査するワーキンググループを設置、四百七十七台を対象にハブのサンプル調査を実施した。

 その結果、摩耗の大小にかかわらず亀裂がほぼ同じ率で発生し、摩耗と亀裂に因果関係はないことが判明。脱落原因は整備不良ではなく、設計や製造上の問題であることが分かった。同五月には、社内でこの結果を記した資料が作成された。

 同六月末、国交省は三菱ふそうに対してハブに関する特別監査を実施。この場で資料は提出されず、その後も報告はなかった。

 この資料は、今年一月までの家宅捜索で神奈川県警が押収。国交省も今年三月五日に同社に要求し、同八日に初めて提出された。渡辺悠常務執行役員は三月二十四日の記者会見で「特別監査の際、ほぼ私どもと共用できる情報を書面で(国交省に)差し上げた」と説明していた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040406/mng_____sya_____008.shtml