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■国交省、告発を検討
三菱ふそう車のタイヤ脱落は一九九二年ごろから頻発。同社は一貫して「整備不良によってハブに摩耗が生じ、亀裂に至って破断し脱落する」と説明していた。
関係者によると、三菱ふそうは〇二年一月の母子死傷事故後、社内に原因を調査するワーキンググループを設置、四百七十七台を対象にハブのサンプル調査を実施した。
その結果、摩耗の大小にかかわらず亀裂がほぼ同じ率で発生し、摩耗と亀裂に因果関係はないことが判明。脱落原因は整備不良ではなく、設計や製造上の問題であることが分かった。同五月には、社内でこの結果を記した資料が作成された。
同六月末、国交省は三菱ふそうに対してハブに関する特別監査を実施。この場で資料は提出されず、その後も報告はなかった。
この資料は、今年一月までの家宅捜索で神奈川県警が押収。国交省も今年三月五日に同社に要求し、同八日に初めて提出された。渡辺悠常務執行役員は三月二十四日の記者会見で「特別監査の際、ほぼ私どもと共用できる情報を書面で(国交省に)差し上げた」と説明していた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040406/mng_____sya_____008.shtml