2004年04月06日(火) 19時51分

県個人情報取り扱い調査　入力業務の委託方法など５７項目で改善指導　／静岡（毎日新聞）

　個人情報を取り扱う全部署の実態調査を進めている県は、昨年度の調査結果を公表した。個人情報が外部に漏れた事例はなかったが、情報の収集方法など２７７の事務のうち５７で改善を指導したことを明らかにした。
　調査は、生活保護世帯の氏名や資産状況などの個人情報を記した記録を県職員が無断で持ち帰って紛失した問題を受けて行われている。今回は、個人情報を取り扱う事務が最も多い健康福祉部を対象にした。昨年１２月〜今年３月、担当者から聴き取りなどして調べた。
　指導した内容は、▽個人情報の入力を業者に委託する際に、委託契約書に情報の取り扱いに関する特記事項を明記する（２４件）▽申請書や履歴書などに本籍や学籍などの記載が必要かどうか検討する（１６件）▽法的な手続きがあるものは、任意の手続きで情報を収集しない（３件）——など。
　県は今年度、他の部署でも同様の調査をする方針。調査結果は職員研修会などを通じて活用していく。【小林慎】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040406-00000007-mai-l22