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2004年04月06日(火) 00時00分

三菱ふそうハブ欠陥 国交省『説明受けてない』 東京新聞

 三菱ふそうトラック・バス(昨年一月に三菱自動車から分社)の大型車のタイヤ脱落問題で、国土交通省は六日、一昨年六月に同社を監査した時の同社とのやりとりを明らかにした。同社が車軸とタイヤをつなぐ鉄製部品「ハブ」に設計上の問題があることを示す同社の調査結果を国交省に提出していなかった、と正式に発表した。

 調査は、横浜市の母子三人死傷事故を受け、同社が一昨年三−五月に実施。大型車約四百八十台のハブの微細な亀裂を調べる磁気探傷検査で、金属摩耗の程度にかかわらず、一定の割合(約三割)で「ヘアークラック」という目に見えない亀裂が見つかった。

 「ハブの破断、タイヤ脱輪につながる亀裂は、ユーザーの整備不良によるハブの摩耗が原因」とする同社の従来の説明を否定する結果だった。

 国交省によると、一昨年六月二十七、二十八日に川崎市の品質保証部門や栃木県の販売店などを監査。三千台以上のハブの生データを記録したコンピューター画面のうち、八十八台分をプリントアウトした。そのうち二十五台はハブが破断。残り六十三台について、亀裂の欄がなく、国交省は「摩耗していないハブにヘアークラックが起きていることは予想もしていないし、そうしたデータも説明も受けていない」としている。

 国交省によると、ふそうはコンピューター画面に磁気探傷検査の結果があったと主張しているという。同省はこのデータが画面にあった可能性はあるが、印刷されなかった理由は不明、としている。

 三菱ふそうの広報担当者は「コメントは差し控えたい」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040406/eve_____sya_____003.shtml