2004年04月02日(金) 03時09分
自動回転ドアの事故142件…読売調査(読売新聞)
「六本木ヒルズ森タワー」(東京都港区)で大阪府吹田市の溝川涼ちゃん(6)が自動回転ドアに挟まれて死亡した事故で、読売新聞社が自動回転ドアを備えた施設に確認したところ、1日までに判明しただけで、ドアに挟まれたり、ドアの中で転倒したりするなどの事故が全国で142件起きていたことがわかった。
この中で、最も多かったのは、福岡市の「シーホークホテル&リゾート」で、過去9年間に2台の自動回転ドアで、19件の事故があり、2年前には、8歳の男児が、挟まれた右手の指を骨折した。2番目が東京都新宿区の「東京オペラシティ」で、14件の事故が発生。昨年4月に開業した六本木ヒルズは自動回転ドアに限ると、涼ちゃんの死亡事故も含めて13件で3番目。すでに判明している同ビルの事故計33件のうち、20件は手動式の回転ドアで起きていた。
また、府中市の東京競馬場競馬博物館で92年、母親と来館した2歳の女児が1人で外に出ようとして足を挟まれ骨折していたことが、今回の調査で新たに判明した。
一方、国土交通省の1日までの集計によると、大型の自動回転ドアは、42都道府県の295施設に459台設置されていた。このうち、77施設、計173台が東京都内。高層の商業ビルやホテルのほか、病院や大手スーパーで使われているケースも多い。国交省は同日、都道府県に対し、各施設での過去の事故例や安全対策状況を16日までに報告するよう通知した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040402-00000201-yom-soci