2004年04月02日(金) 09時43分
個人情報の基本方針決定 保護法実施に課題を提示(共同通信)
政府は2日午前の閣議で、来年4月の個人情報保護関連5法の完全施行に向け、官民が取り組むべき課題を示した「基本方針」を決定した。
方針は、最近相次ぐ個人情報の大量流出事件などに対応するため、民間事業者に「個人情報保護管理者」の設置や、不正アクセスの防御対策、内部関係者の持ち出し防止策の整備を求めた。
各省庁は業界の実情に応じた個人情報保護ガイドラインの策定・見直しを実施。大規模な情報漏えい事件の発生時には、同法に基づく命令・勧告などの措置を検討する。
医療、金融、情報通信など個人情報の厳格な管理が必要な分野については、来年4月までに個別法の制定も検討する。
「基本方針」は、政府の諮問機関、国民生活審議会の個人情報保護部会がまとめ、3月25日に小泉純一郎首相に答申した。個人情報保護関連5法は、基本理念部分だけが施行済みとなっている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040402-00000052-kyodo-pol