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2004年04月01日(木) 06時13分

「東京オペラシティ」でも事故14件、ヒルズと同社製朝日新聞

 新国立劇場などが入る複合文化施設「東京オペラシティ」(東京都新宿区)で、自動回転ドアに来場者が挟まれるなどの事故が00年以降、14件起きていたことがわかった。事故は警備員の常駐をやめてから相次いでいた。ドアは男児が死亡した六本木ヒルズの回転ドアと同じ「田島順三製作所」製で、オペラシティ側は事故後に一部の回転ドアの使用を中止した。

 東京オペラシティは地上54階建てのオフィスビルを中心に、新国立劇場やコンサートホール、アートギャラリーなどが立ち並ぶ。オフィスビルでは約1万人が働き、レストランやショッピング施設もある。主要部分は96年から徐々に施設がオープンし、99年に全体が完成した。自動回転ドアは計6台ある。

 事故14件のうち、ドアに体を挟まれたのは12件。救急車が出たのは4件ある。

 昨年4月、高齢の女性がメインタワー2階の正面ドアに入ろうとして、持っていたつえごと右手を挟まれ、抜けなくなった。レスキュー隊がドアを逆回転させるなどして救い出した。

 昨年12月には男児がビル内から外に出る際、母親の手から離れてドアに向かい、腕を挟まれた。いずれも病院に運ばれたが、大事には至らなかった。救急搬送された事故はこれ以外にも2件あった。

 また母親が目を離したすきに、子供がドアの中に入りこみ、あわてて後を追った母親のかばんが挟まれる事故もあった。

 オペラシティ側は97年に自動回転ドアを設置した。当時はそれぞれのドアに警備員1人を常駐させていた。約3年間、事故はまったくなかった。このためオペラシティ側は「回転ドアが普及し、利用方法が浸透してきた」と判断、イベントなどで混雑する時を除いて警備員の常駐をやめたという。

 その後00年に3件の事故が起き、01年に1件、02年に5件、03年に3件あった。今年は3月までに2件あった。

 3月26日の六本木ヒルズの事故を受け、オペラシティ側は6台のうち2台の使用をやめた。残り4台についても、回転速度を標準から低速に変え、それぞれ2人ずつ警備員を置いて警戒している。

(04/01 06:13)

http://www.asahi.com/national/update/0401/007.html