2004年04月01日(木) 11時40分
<入管HP>外国人差別助長批判で受け付け画面一部修正(毎日新聞)
不法滞在と思われる外国人の情報を電子メールで受け付ける法務省入国管理局のホームページ(HP)が「外国人差別を助長する」と批判されている問題で、同局は1日までに、HPの一部を修正した。
HPには当初、通報の動機を「近所迷惑」「不安」などの中から選択する欄があった。同省は当初、この2項目だけを削除したが、3月25日には動機を選択する欄そのものをなくし、動機は自由記載とした。また、冒頭に「不法滞在者と思われる外国人に関する情報を受け付けるものであり、適法に滞在している外国人に対する誹謗(ひぼう)中傷は固くお断りします」との文章を加えた。
この問題は参院法務委員会でも取り上げられた。同局は「法相から『誤解を受けないように』との指示があり、より良いものにした。メール通報そのものを廃止するつもりはない」と説明する。一方、廃止を求める声明への賛同者は1000団体・個人を超え、呼びかけ団体「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」の矢野まなみ事務局長は「修正で以前よりはましになったが、HP自体が排外主義を助長するものだ」と廃止の必要性を訴えている。【磯崎由美】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040401-00001019-mai-soci