2004年03月31日(水) 07時00分
六本木ヒルズ事故、森ビルが回転扉の減速提案を無視か(日経新聞)
東京都港区の「六本木ヒルズ」森タワーで、大阪府吹田市の溝川涼ちゃん(6)が自動回転扉に挟まれ死亡した事件で、昨春の開業当初から回転扉の速度を遅くすべきだとの指摘が出ていたにもかかわらず、多数の歩行者の流れが滞らないようにするため、最速に設定されたままになっていた疑いが強いことが30日、分かった。
警視庁捜査一課は同日、同ビルを管理する森ビル(港区)の関係部署やメーカー側の三和シヤッター工業(新宿区)などを家宅捜索、回転扉の仕様書や点検に関する書類などを押収した。安全管理に過失がなかったか、事実解明を急ぐ。三和側によると、回転扉の速度は1分間に2.8—3.2回転の間で調節できる。同3回転程度が一般的な設定だが、六本木ヒルズがオープンした昨年4月、森ビル側から「できるだけ速くしてほしい」と要請されたため、最速の3.2回転に決めたという。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040331AT1G3004630032004.html