悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年03月31日(水) 15時40分

<三菱ふそう会長>「タイヤ脱落事故続発、知らなかった」毎日新聞

 三菱自動車工業製大型車の相次ぐタイヤ脱落事故で、同社から分社した三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆代表取締役会長(63)が毎日新聞の取材に応じ、「02年の横浜の死傷事故まで、同様の事故が相次いでいたことを知らなかった」と語った。同社トップが大型車ハブのリコール後、一連の事故の問題について詳細に語ったのは初めて。

 横浜で死傷事故が起きた02年まで計33件のハブ破損によるタイヤ脱落事故が起きていたが、宇佐美会長は「(33件の事故の)報告は受けていなかった。リコール情報でない限り、取締役会に上がってこない」と話した。

 また、他社製のハブでは脱落が起きず、自社製のハブで脱落が相次いだ点について「10年で数十件だから、それほど毎日毎日、毎月毎月(脱落が起きている)という話ではない」と述べた。

 同社は24日、「強度不足でハブに亀裂が発生することがある」と大型車のハブのリコールを決めたが、宇佐美会長は「トラックでは、タイヤやホイールなどをユーザーが頻繁に交換している。整備や点検も(破損の要因として)ある。整備や点検がどうでもいいというわけではない」と説明。「ホイールを夏と冬で付け替えている場合、どのように(ボルトを)締め付けていたかは(破損という)最後の状態を見ただけでは分からない」と語り、同社の設計ミスだけが脱落の原因ではないとの認識を示した。

 また、99年に広島で起きたバス事故の際、担当者が類似事故を国土交通省(当時・運輸省)に報告しなかった点については「『この車の同様事例はあるか』と(国交省に)問われた。バスで初回だったから『これしかありません』と言ってしまった」と釈明した。このバス事故以前に、トラックなどでのタイヤ脱落事故は十数件起きていた。

 宇佐美会長は、三菱自のトラック・バス部門出身で、副社長も務めた。会長には03年に就いた。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040331-00001097-mai-soci