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一方、六本木の事故と同様の自動回転ドアを導入している「丸ビル」(同・千代田区)や「横浜ランドマークタワー」(横浜・西区)でも、男児(8)が足を骨折するなど事故が頻発していたことを、両ビルを所有する三菱地所(東京・千代田区)が30日に公表。こちらも神奈川県警戸部署が、業務上過失傷害の疑いで捜査に乗り出す。
涼君の死後、森ビル側と三和側は会見を開いて説明をしてきたが、両者の主張の食い違いは日が経つほどに拡大。
六本木ヒルズでは昨年4月のオープン以降、回転ドアでの事故が32件も頻発。そうした“異常事態”の回数や認識についても、森ビル側と三和側の主張は食い違う。とはいえ、森ビル側は事故を警察に届け出ず、三和側も抜本的な事故防止対策に乗り出さなかった。
横浜ランドマークタワー 回転速度を毎分3.2回と“最速”に設定した状況の説明も一致せず、焦点となっているセンサーの設定変更については、三和側が29日に「ビル管理業者(森ビル側)の了承のもと規定から40センチ高くした」と説明すると、翌30日には森ビル側が「三和側にセンサーをいじるように要請したことはない」と反論するなど、お互いに責任をなすりつけている。
こうなると懸念されるのが、関係者が口裏合わせをしたり証拠を隠しをすることだったが、警視庁幹部は「涼君の死や、これまで事故でケガをした子供たちの犠牲を無駄にすることはできない」と早期の家宅捜索に踏み切った。
一方、三菱地所は30日、高木茂社長らが会見を開き、横浜ランドマークタワーでも開業以来、回転ドアに絡む事故が9件も発生し、丸ビルでも3件の事故が起きていたことを明らかにした。
特に横浜では、昨年3月、男児(8)がドア下部の隙間に足を挟まれて大腿部を複雑骨折し、約4カ月も入院する大ケガを負っていた。六本木ヒルズの事故を知った母親が神奈川県警に事情を説明するなどしており、戸部署が捜査に乗り出す方針だ。
三菱地所は所有する6つのビルにある19カ所の回転ドアの撤去を検討し、新規の導入をやめる方針だが、事故を公表していなかったことに、「公表していれば警鐘となり、(六本木の)事故を防ぐのに役立ったかもしれない」(高木社長)と話している。
ZAKZAK 2004/03/31