2004年03月31日(水) 12時04分
サントリーの顧客情報7万5千人分流出(読売新聞)
サントリー(本社・大阪市)の顧客約7万5000人分の個人情報が、東京都内の名簿業者2社に流出していたことが31日、わかった。
情報は、サンプル商品の申し込みを受け付ける業務を請け負った都内の代行会社から漏れた可能性が高く、サントリーと代行会社で調べている。
流出した情報は、サントリーが2002年1月から3月まで募集した健康食品のサンプルモニターに応募した人たちの氏名や住所、電話番号など。代行会社が応募を受け付けた後、サントリーに送った。
昨年5月、外部の関係者から「顧客情報が名簿業者に持ち込まれた」との指摘が両社にあり、調べたところ、都内の名簿業者2社に渡っていたことを突き止めた。代行会社はその時点で名簿業者からデータを買い取り、名簿業者も「情報は外部から持ち込まれてから間もないもので、販売も第三者への提供もしていない」と話していることから、「情報が名簿業者以外に流出した可能性はないと考えている」(サントリー)という。
一方、名簿業者2社にはサントリーのほか、代行会社が同様の業務を請け負った通販会社の顧客とみられる個人情報も渡っていた。代行会社では「社内から何者かが持ち出した疑いがある」として社員への聞き取り調査を実施したが、現時点では流出経路は判明していない。
個人情報の流出について、サントリーは陳謝したうえで、「業務委託先の監督体制を改めるなど再発防止に取り組みたい」と話している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040331-00000003-yom-soci