2004年03月30日(火) 03時08分
裁判員の守秘義務違反、法案から懲役削除…民主が要求(読売新聞)
民主党は29日、重大な刑事裁判の審理に国民が参加する裁判員法案に対する修正要求の概要を固めた。
裁判員の守秘義務違反の罰則から懲役刑を削除することが柱となる。共産、社民両党にも修正要求で同調するよう求める考えだ。
政府案では、裁判員に対し、評議の経過など職務上知り得た秘密を裁判員の職務終了後も守ることを義務づけており、違反すると「1年以下の懲役、または50万円以下の罰金」となっている。
これに対し、民主党は「厳罰を科せば、国民が裁判員になることをためらう」として懲役刑の削除が必要だとしている。
また、同党は、〈1〉法律公布後、施行までの期間を5年以内ではなく3年以内にする〈2〉施行3年後に制度を見直す規定を盛り込む〈3〉裁判員を辞退できる「やむを得ない事由」については、政令ではなく法案に書き込む——などと要求することを検討している。
与党内では、守秘義務違反の罰則について「悪質な情報の漏えいを防ぐため、懲役刑の削除はできない」(自民党幹部)としているが、見直し規定については容認する声もある。法案は、4月2日の衆院法務委員会で実質審議に入る見通しだ。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040330-00000101-yom-pol