2004年03月30日(火) 00時00分

給食調理場職員名乗る不審電話相次ぐ−東根（山形新聞）

　東根市の給食調理場職員を名乗り、同級生らの名前や連絡先を聞き出そうとする不審な電話が今月下旬、同市内の児童宅に相次いでいることが29日、分かった。東根市教育委員会の調査で、少なくとも34件の不審電話が確認された。学校給食共同調理場が電話をかけた事実はなく、市教委は児童名や連絡先などの個人情報が悪用される可能性があるとして、警戒を呼び掛けている。

　市教委によると、調理場職員を名乗る人物は男の声と女の声のケースがあるという。最初の電話は3月22日午前で、29日までの8日間で児童が電話を受けた34件を確認。市内にある8つの小学校すべてから情報が寄せられている。

　電話内容はほとんどのケースで酷似。「好きな給食のメニューは何か」と、応対した児童に質問した後、「ほかの子供にも質問したいので教えてほしい」などと名前や住所、電話番号を教えるよう要求。「教えてもらわないと給食センターがつぶれてしまう」「担任の先生からも了解を得ている」と同情を誘うという。

　東根市では去年12月、調理場職員を名乗る人物からの連絡が数件確認されている。春休みで児童が自宅にいる時間が長い時期だけに、市教委は各校に注意と警戒を求めている。

http://www.yamagata-np.co.jp/kiji/20040330/0000001360.html