2004年03月30日(火) 19時15分

司法書士、法律相談より身近に　来月から裁判所法改正、活躍の場増える　／群馬（毎日新聞）

　◇消費者金融トラブル解決も
　「まちの法律家」ともいわれる司法書士が、今年４月の裁判所法改正で、活躍の場がより多くなる。群馬司法書士会では、面談や電話で無料相談に応じるなど「弁護士のいない地域にも司法書士はいる。身近な“法律の相談役”として頼ってほしい」と呼びかけている。
　司法書士はこれまで、不動産や法人の登記、金銭の供託手続きなどの専門家として活動。０３年施行の司法書士法改正により、簡裁での訴訟代理業務などこれまで弁護士にしか認められていなかった分野でも活躍することになった。さらに０４年４月の裁判所法改正で、簡裁での事物管轄（訴えを起こせる対象）が９０万円以下から１４０万円以下に広がり、相談範囲も増えるとみられるという。
　同会によると、県内で弁護士事務所がある市町村は県内６９市町村のうち７市町であるのに対し、司法書士事務所は３８市町村。同会は「困りごとがあったら気軽に近くの司法書士に相談してほしい」と話す。多重債務や消費者金融トラブル解決、裁判によらない債務の任意整理業務、民事再生（個人再生）業務など、司法書士のカバー範囲は広いという。
　同会では毎月第２・４土曜日午後１〜４時に前橋市本町の群馬司法書士会館で無料相談を実施。面談や電話（０２７・２２１・０１５０）で相談に応じている。【木下訓明】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040330-00000007-mai-l10