2004年03月30日(火) 02時35分
中国産を国産に偽装 シイタケ業者に改善指示 大分県(西日本新聞)
大分県は二十九日、同県安岐町の干しシイタケ製造販売業者「国東物産」(本多博文社長)が、中国産を国産と偽って販売したとして、日本農林規格(JAS)法違反で改善を指示した。同県で中国産の偽装表示が発覚したのは四件目。
同県林業振興課によると、同社は昨年一年間に取り扱った約九十トンの中国産干しシイタケのうち約十六トンを「大分産」と偽装表示して出荷していた。既に偽装表示商品は自主回収したという。
昨年十一月、同県が福岡市など全国九都市の消費者に店頭での監視を依頼している「シイタケ表示ウオッチャー」が、「大分産なのに安い値段で売っている」と同県に同社の商品を郵送。同県が国の研究機関に鑑定を依頼、中国産と判明したため今年三月四日から十六日まで同社を立ち入り調査していた。
同社は「他県の同業者も偽装表示を行っているので、価格競争で太刀打ちできなかった」と釈明している。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040330-00000023-nnp-kyu