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2004年03月30日(火) 02時03分

回転ドアのセンサー、感知範囲を複数で変更 三和側公表朝日新聞

 東京都港区の大型複合施設「六本木ヒルズ」内で、大阪府吹田市の溝川涼君(6)が自動回転ドアに挟まれ死亡した事故で、ヒルズ内にある事故機と同型の回転ドア7基をメーカー側が点検したところ、複数で安全センサーの感知範囲が基準よりも大幅に狭く設定されていたことが分かった。ヒルズ以外のほかの施設にある同型の回転ドア15基のなかにも同様の設定変更が見つかった。メーカー側が、安易に設定を変えていた実態が浮かび上がった。

 ドアを製造した「田島順三製作所」の親会社「三和シヤッター工業」が29日の会見で明らかにした。

 説明によると、事故が起きたものと同型の自動回転ドアは、森タワー内にある7基と、ヒルズ以外の全国の高層ビルや病院など10施設にある計15基。いずれのドアについても三和側は、天井部のセンサーの感知範囲の基準を地上80センチから天井までとしている。

 事故を受け、森タワー内の7基とそれ以外の15基のうちの13基を、事故直後の26、27日に点検した。

 その結果、森タワー内の複数の回転ドアで、天井部のセンサーの感知範囲が、基準を逸脱して地上135センチ、110センチ、100センチからそれぞれ天井までと設定されていた。事故が起きた回転ドアと同様に、昨年12月下旬ごろ、森ビル側のビル管理会社と三和側が、協議の上、センサーの感知範囲の設定を変更したという。変更した数は「捜査に支障を及ぼす」として明らかにしなかった。

 13基中の3基は、センサーの感知範囲が地上から130〜120センチより上と設定されていた。今回の点検で基準に近い設定にしたという。人為的にセンサーの設定を変えたのかどうかや、3基の設置場所について三和側は明確な説明をしなかった。(03/30 02:03)

http://www.asahi.com/national/update/0330/003.html