2004年03月30日(火) 00時00分

「阪神優勝」登録男性に賠償請求…ロゴ商品売れず（ZAKZAK）

　千葉県の男性が商標登録していた「阪神優勝」のロゴを使い、靴下などを製造した「西本靴下販売」（西本久人社長、兵庫県加古川市）が、阪神球団の請求で商標登録が無効になり商品が売れなくなったとして、男性らを相手に損害賠償を求めて近く神戸地裁姫路支部に提訴することが３０日、分かった。

　西本社長によると、同社は２００３年７月、男性が業務委託した代理店と契約。２万個のロゴ入り靴下とリストバンド（ともに定価５００円）を製造した。売れ行きが良く、さらに計４万個を製造。阪神がリーグ優勝した昨年９月までに約４割が売れ、残りは今シーズン前にキャンプ地周辺などで販売する予定だった。

　ところが球団が特許庁に商標登録の無効を請求、昨年１２月に認められた。西本社長は「商品に信用がなくなり、販売を続ければ球団からのクレームも考えられる」として販売を断念。在庫は約３万５０００個という。

　西本社長は「球団とのトラブルについて一切知らされなかった。知っていたら契約しなかった」と話している。

ZAKZAK 2004/03/30

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_03/1t2004033025.html