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事故当日の警視庁の実況見分で、センサーは百二十−百三十五センチ以上の範囲しか感知しなかったことが分かっており、メーカー側の会見で、身長一メートル一七の涼君にはもともとセンサーが届かない状態だったことが決定的になった。
三和シヤッター工業などによると、昨年十二月七日、森タワーで子どもが別の回転扉に挟まれて負傷した事故が起きたことを受け、森ビル側が扉入り口前に高さ約一メートルのポール二本に帯を渡した仮設のさくを設置した。
当時はセンサーの感知範囲が規定通り地上八十センチ以上に設定されていたが、さくの帯が風に揺れてなびき、センサーが感知して回転が止まる誤作動が頻繁にあった。このため、昨年十二月下旬、森ビルから委託されたビルメンテナンス会社「丸誠」(本社・新宿区)の担当者が三和側に「何とかならないか」と誤作動の解決策を持ちかけた。
三和側は、仮設さくと足元の別のセンサーで安全は確保できると判断。天井部のセンサーの感知範囲を地上百二十センチ以上に変更することを提案し、丸誠の担当者から了解を得たという。
これに対し、森ビルは「丸誠が三和側に相談した経緯は一切関知していない」と話している。
また、三和側が涼君の事故後、森タワーに設置された同型のほかの回転扉七台を点検したところ、センサーの感知範囲が地上百三十五センチ以上まで変更されていた扉があったことも分かった。
捜査一課によると、涼君は頭から扉に飛び込んでおり、足元のセンサーも反応していない可能性が高い。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040330/mng_____sya_____007.shtml