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2004年03月29日(月) 11時21分

京都府警の捜査書類、ネット上に流出 個人情報11人分朝日新聞

 京都府警は29日、捜査関係書類がインターネット上に流出していたと発表した。下鴨署の交番勤務の男性巡査が、実際に使ったり練習用に作ったりした捜査報告書などの文書19枚分で、実在の11人の氏名や住所など個人情報も記載されていた。インターネット上でだれでも閲覧できる状態だったという。府警は巡査が内部規定に違反していた可能性があるとみて、流出の経緯を調べている。

 26日午前、「インターネットに警察情報が流れている」と京都府警広報応接課に届け出があった。府警が調査したところ、下鴨署の交番に勤務する巡査が02年ごろ、公務に使っていた私物のノートパソコンで作成したものであることが分かった。巡査は「練習用として作成したものと実際に使ったものだが、意図的に流出させてはいない」などと話しているという。

 府警は流出先を明らかにしていないが、「掲示板やホームページではない」としている。

 流出した文書は、刑事訴訟法で基本書式として定められた捜査報告書、鑑定嘱託書、指名手配書の3種類で、サンプルの書式に記載されていた。書類には20人分の名前があり、そのうち11人が実在していることが確認された。実際にあったひったくり事件の被害者の名前もあったという。書式のサンプルを、公務に使うパソコンに保存しておくことは認められている。

 府警の内規では、私物のパソコンを公務で使う場合、署長など所属長に申請し、登録する必要がある。個人情報があるデータはハードディスクに保存することは禁止され、自宅など部外へ持ち出すには許可が必要だ。

 巡査が勤務する交番ではインターネットに接続できないが、巡査は自宅に持ち帰ってインターネットに接続、使用していたといい、府警が詳しい流出経緯を調べている。

 府警は実在が確認された11人に連絡を取り、経緯を説明しているという。(03/29 11:21)

http://www.asahi.com/national/update/0329/008.html