2004年03月29日(月) 11時48分
京都府警の“捜査情報”、ネット通じて流出(読売新聞)
京都府警総務課は29日、下鴨署の交番勤務の巡査が使っていたノートパソコンから、捜査関係者の実名や住所が記入された練習用の捜査報告書や指名手配書など19枚が、インターネット上に流出した、と発表した。
名前が記入されていた20人のうち11人が実在の人物と確認された。同課はコンピューターウイルスに感染して、ネット上に流れ出た可能性が高いとみている。
巡査は、2002年に、捜査書類基本書式例を私用ノートパソコンにファイルで保存。捜査報告書などの作成練習のため、巡査が取り扱ったひったくり事件などの関係者の名前や生年月日、住所などを記入したという。被害状況が記されていたものもあった。
資料19枚はハードディスクに保存していたフォルダーごと流出した。巡査が自宅などでインターネットに接続した際に流れ出たと見られる。26日午前、「府警の情報がネット上に流れている」と府警に電話があり、発覚した。
府警は内部規定で、公務用パソコンの部外持ち出しや、公務上の情報をパソコンのハードディスクに保存することを禁止している。
西村俊夫・府警総務課長は「個人情報を含む警察の情報がインターネット上に流出したことは、極めて遺憾。個人情報の徹底管理と情報セキュリティー対策を強化し、職員の指導を徹底したい」と話した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040329-00000103-yom-soci