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センサーが機能したかどうかが?だが、それよりもまず、人がただ出入りするだけのドアにセンサーで防がなければならないほど死の危険が生じるような仕掛けが必要なものか◆大阪の溝川涼ちゃん、六歳が死亡した東京・六本木ヒルズの回転ドアの話だ。素朴過ぎる疑問かも知れないが、そう思う。手押しの回転ドアでも、大人でさえ、出入りがしにくいと思うことがある◆開いていながら閉じてもいる。建物の気密性が保たれて、冷暖房の省エネにも効く。そんなメリットを聞いても危険を上回る効用とは思えない◆大統領が代わると、官僚も入れ替わる米国の政権組織が回転ドアになぞらえられるが、ドアの出入りが生死をわけてはたまらない。涼ちゃん一家にはうらみのドアだ◆しかも、この事故が初めてではない。「挟まれ事故」の被害者は二—八歳の子供。救急搬送の前歴もあり、飛び込み防止用のポールや警告シール、館内放送など一応の対応はした。この事故で「抜本的対策を」とビル側は言う◆死亡事故で初めて言う「抜本的」が悔いを一層募らせる。