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コメに含まれる有害物質カドミウムの国際的な残留基準について、食品の国際規格を決めるコーデックス委員会の部会が、日本が提案した０．４ｐｐｍ（１キログラム当たり０．４ミリグラム）以下とすることで了承したことが２９日、わかった。同委原案の０．２ｐｐｍ以下よりも緩い基準だが、健康への影響はないと判断した。早ければ来年６月に国際基準としてまとめられる。
コーデックス委員会は穀物や野菜などのカドミウムの残留基準づくりを進め、コメについては０．２ｐｐｍ以下とする原案を作って、各国に意見を求めてきた。
厚生労働省は、日本人の食生活や食品のカドミウム残留量をもとに摂取量を試算。コメは０．４ｐｐｍ以下で健康への影響はないとし、昨年１２月に修正案を提案していた。
現在、国内では食品衛生法に基づき、コメの残留基準は１．０ｐｐｍ未満に設定。実際には、農林水産省が０．４ｐｐｍ以上のコメを「準汚染米」として農家から買い上げ、工業用のりの原料などに回しており、これ以上の値のコメは食用としては流通していない。
(03/29 19:35)