2004年03月27日(土) 20時50分
経営再建中の三菱自、金融支援上積み求める方向(読売新聞)
経営再建中の三菱自動車が、再建計画を抜本的に見直し、2000億円規模だった金融支援の上積みを求める方向で、筆頭株主である独ダイムラー・クライスラーと協議していることが27日、明らかになった。
再建には、国内生産設備の統廃合や海外生産拠点の見直し、人員整理など、さらなるリストラが必要との判断が強まったためで、資本増強のほか、融資も含め、金融支援の総額は3000億円規模に膨らむ可能性もある。
三菱自とダイムラーは今後、主要株主の三菱重工業、三菱商事、東京三菱銀行などと協議し、最終的な支援総額を決める。三菱自は4月30日に臨時株主総会を開き、自動車販売の立て直し策を盛り込んだ経営再建計画を発表する方針だ。
経営再建計画は、ダイムラーのアンドレアス・レンシュラー乗用車部門副社長が中心となったプロジェクトチームで検討されているが、自動車の販売不振から立ち直るには、新型車の開発資金に加えて大幅なリストラが必要で、そのための費用が当初見込みより膨らむ見通しとなった。
また、三菱自から2003年に分社した三菱ふそうトラック・バスのリコール(回収、無償交換)問題が今後、三菱自の販売に与える影響についても、考慮しているとみられる。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040327-00000312-yom-bus_all