2004年03月27日(土) 19時53分
オレオレ被害を阻止/水没車から母子救助−−諸富署、2人表彰 /佐賀(毎日新聞)
諸富署は、事故でクリークに水没した車から小学生と母親を救助した会社役員、馬場孝典さん(29)=佐賀市兵庫南=と、オレオレ詐欺の被害を阻止した佐賀銀行犬井道支店次長、中村新二さん(53)=鹿島市高津原=の2人に感謝状を贈った。
馬場さんは2月22日夜、諸富町大堂の町道交差点で軽自動車と出合い頭に衝突し、クリークに転落した乗用車を目撃。真っ暗で冷たい水深約2メートルのクリーク内に飛び込み、水没していく乗用車内に残されていた小学4年の女児(10)と、車外でおぼれかけていた女児の母親(32)を救出した。
中村さんは2月12日、川副町内の支店で勤務中、80代女性が現金数百万円を他人名義の口座に振り込みに来たのを知り、とっさに女性に声を掛けて直前で送金を思いとどまらせた。女性宅にはこの日、孫を装った男から「友人の連帯保証人になっているので金を貸してほしい」と電話があり、諸富署の調べでオレオレ詐欺だったことが分かった。
感謝状を手渡した同署の森勝司署長は「中村さんの行動は銀行員として犯罪予防の模範となる。馬場さんも若い子の命をよく助けてくれた」と2人をたたえた。2人はいずれも「当たり前のことをしただけです」と話していた。【宮本尚慶】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040327-00000007-mai-l41