2004年03月26日(金) 19時44分
<京都>「宇治茶」は京都産だけではない(朝日放送)
関西でお茶のブランドといえば京都の「宇治茶」。この「宇治茶」産地について、京都・滋賀・奈良・三重の4府県のものを認定するということが決まりました。
京都府茶業会議所が発表した「宇治茶」の定義は、「京都・奈良・滋賀・三重の茶葉を100パーセント使って、京都でブレンドし、加工した物に限る」というもので、来月1日から実施されます。宇治市のある京都以外の3県が含まれることに関して、京都府茶業会議所は「元々の宇治茶の産地が、明治の廃藩置県により4府県にまたがっただけで、今回4府県に限定したことは昔ながらの宇治茶の質を守ることにもなる」と話しています。
「宇治茶」として年間流通している量は1万2000トンほどありますが、宇治市で採れるお茶は160トン程度しかありません。今回の決定で、4府県以外の茶葉をブレンドした物は「宇治茶」としては売れなくなるわけで、販売されるのは、半分程度に絞られると見られています。
一方、宇治茶の専門店は、産地を京都だけに限定すると、お店ごとの宇治茶の味を出せなくなるため、4府県産の茶葉が使えることを好意的に受け止めています。
今回、「宇治茶」の地域を限定したのは、牛肉の偽装表示に頭を痛めた農水省が、業界に産地表示を強く求めたからです。これまで「宇治茶」として売られているお茶の中には、鹿児島などの茶葉をブレンドしたものも多いんだそうです。(朝日放送)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040326-00000010-abc-l26