2004年03月25日(木) 07時00分

原産地表示の義務づけ、豆腐・納豆など見送り（日経新聞）

　農水省と厚生労働省は24日、加工食品の原料がどの国で作られたかを示す原産地表示の義務づけ対象品目をどこまで拡大するかについて大枠を決めた。今年秋にも緑茶、もち、こんにゃく、餡（あん）の四品目と、乾燥品や塩漬け品など4分野を新たに加える。昨年11月の原案に盛り込んだ豆腐や納豆は、事業者の対応が難しいとして義務づけを見送った。

　加工食品の原産地表示の義務化は現在、農産物の漬物、かつお削り節など八品目に限っている。今年秋にも日本農林規格（ＪＡＳ）法に基づき、追加品目を告示。ラベルなどで表示を義務づけ、消費者が原産地を知ることができるようにする。

　原案では4分野のほかに個別に九品目を挙げていたが、このうち豆腐、納豆、緑茶飲料、果実飲料、野菜飲料の五品目は今回の義務化対象から外した。豆腐と納豆は製造の際、原料の大豆を混ぜ合わせたり頻繁に切り替えたりすることから、中小事業者にはこまめな包装変更が難しいとして見送った。飲料は加工の度合いが高く、原料の品質の差を大きく反映しないとして対象から外した。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040325AT1F2401224032004.html