2004年03月25日(木) 20時17分
持ち出し防止の具体策を 個人情報保護で基本方針(共同通信)
国民生活審議会個人情報保護部会の野村豊弘部会長(左)から小泉首相あての答申書を受け取る茂木IT担当相=25日午後、東京・霞が関
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政府の諮問機関、国民生活審議会の個人情報保護部会は25日、来年4月の個人情報保護関連5法の一斉施行に向け、官民が取り組むべき課題を示した「基本方針案」をとりまとめ、小泉純一郎首相に答申した。政府は4月上旬、基本方針として閣議決定する。答申は最近相次いでいる個人情報の大量流出事件を念頭に、個人情報保護に万全を期すため、各省庁に業界別ガイドラインを策定するよう指摘。民間事業者には(1)内部関係者の持ち出し防止策の整備(2)不正アクセス防御対策─などを求めた。
5法は個人情報保護法の基本理念部分だけが施行済み。罰則を含む5法全体は来年4月施行されるため、官民で基本方針を元に個人情報保護のための体制整備を急ぐ。
答申はさらに医療、金融・信用、情報通信など厳格な個人情報管理が必要な分野では、5法の全面施行までに「格別の措置を検討」するとして、個別法制定も視野に検討するよう求めた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040325-00000247-kyodo-pol