2004年03月25日(木) 14時03分
ADSL大手で顧客情報流出=30万人分超える可能性も−内部から?・アッカ(時事通信)
ADSL(非対称デジタル加入者線)大手のアッカ・ネットワークス(本社東京、坂田好男社長)は25日午前、都内で記者会見し、顧客リストの一部が外部に流出していたと発表した。流出した人数は不明で、30万人分を超えるとの情報もあり、同社は確認を急いでいる。
同社によると、流出が確認できたのは201人分で、中身は氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別。クレジットカード番号などの信用情報は含まれていなかった。性別については、同社は顧客情報として把握していないため、流出後にデータが加工された可能性もあるという。22日に社外から、印刷された201人分のリストの照会を受け、顧客名簿と一致していることを23日に確認。住所の変更履歴などから、流出時期は昨年3月末から5月上旬ごろと推定される。
同社の顧客データには、派遣社員や委託業者も含め466人がアクセスでき、インターネット経由やフロッピーディスクなどで持ち出すことも可能だった。湯崎英彦副社長は「外部からの攻撃はかなり防御できており、内部から流出した可能性が高い」としている。同社は、データのある部屋への入退室を62人に制限したり、社内の共有IDを廃止したりするなどの再発防止策を4月4日までに実施する。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040325-00000302-jij-soci