2004年03月25日(木) 19時51分

近隣３県産も「宇治茶」ＯＫ、自主基準を大幅緩和（読売新聞）

　京都産の高級ブランド茶「宇治茶」について、業界団体の京都府茶業会議所は２５日、「京都、奈良、滋賀、三重の４府県産の茶葉」と定義した自主基準を４月から実施すると発表した。昨年まとめた「府内産茶葉を５０％以上使用」という基準を大幅緩和しており、京都以外の他県産だけでも「宇治茶」の表示が可能になる。

　同会議所は昨年１月、産地表示に対する消費者意識の高まりを受け、宇治茶について、「府内産５０％以上で、ブレンドは奈良、滋賀、三重の近隣３県の茶葉に限る」という自主基準を設けた。

　しかし、府内で年間に製造される茶約１万２０００トンのうち府内産は４分の１にとどまることから、流通業者などを中心に「商売が立ちいかない」などと強い反対の声が出ていたという。

　新基準では、４府県産のいずれかで生産した茶葉を１００％使ったものを「宇治茶」、４府県産が５０％以上のものは「宇治茶ブレンド」と表記する。

　同会議所は「古くから４府県の茶葉を使ってきた歴史があり、最善の案。府内産を最優先して使うという内部基準を設け、指導していきたい」としている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040325-00000412-yom-soci