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同社は二〇〇二年七月、ハブについて「摩耗していなくても亀裂が入る」とのサンプル調査を国交省に報告。
しかし関係者によると、同社はハブだけでなく、ハブに密着したホイールの摩耗も合わせて考える必要があると指摘。「欠陥ではない」と国交省に説明し納得させていた。
ハブ破損による人身事故は一九九六年九月に静岡県でも発生。事故後、三菱側が適切な対策を取っていれば、〇二年一月の横浜母子三人死傷事故は防げた可能性が強まった。
国交省によると、静岡県での事故は東名高速で発生。トラックの左前輪が炎上し破裂、消火していた三重県にある運送会社の男性運転手が指を骨折した。
ハブ破損はこれまで五十七件発生。うち前輪が脱落するなどの事故は五十二件で、人身二件、物損五十件だった。
リコール対象は「ふそう」など六車種で費用は六十五億円になる見通し。三菱ふそうは社内に諮問機関を設置するとともに社内処分を検討する。
破損の原因は強度不足で、右左折など旋回頻度の高い走行を繰り返すと、フランジと呼ばれるハブの付け根付近に亀裂が発生。走行を続けると亀裂が進行し、ハブが破断、タイヤが脱落する恐れがある。整備状況や積載条件などで、亀裂の発生が早まる可能性がある。
八三−八七年に生産された旧式ハブは、点検で亀裂が見つかれば新品と交換する。それでも破断の恐れがあるため、さらに新たに設計、開発する新型と交換する。旧式ハブ装着の対象車は約二万七千台で、新型ハブの供給は六月になる見込み。
リコール対象の車種別内訳は、トラック類約七万千三百台、観光バス約一万一千台、路線バスやクレーン車約一万九千百台など。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040325/mng_____sya_____007.shtml