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2004年03月24日(水) 23時20分

三菱ふそうがリコール届け出、対象11万2千台読売新聞

 三菱ふそうトラック・バス(昨年1月に三菱自動車から分社)の大型車でタイヤ脱落事故が多発した問題で、同社は24日、車軸周辺の「ハブ」と呼ばれる金属部品に欠陥があったとして、国土交通省にリコール(回収、無償修理)を届け出た。対象台数は約11万2000台で、リコールの費用は約65億円。

 同社は来月、学識経験者を中心とする諮問機関を設置。2002年1月に横浜市で母子3人が死傷した事故からリコールまで2年を要した経緯などについて調査し、社内処分を行う。

 一方、国交省は道路運送車両法違反(虚偽報告)で同社を刑事告発する方針。また神奈川県警は横浜市の事故について業務上過失致死傷容疑で幹部らの立件を急ぐ。

 リコール対象は、1996年6月までに製造されたハブを装着した「ふそう」や「ふそうエアロバス」など6車種で、用途別ではトラックやダンプカー、観光バス、路線バス、除雪車など。

 同社はハブ破断の原因について、一部に力が集中しやすい設計だったため強度不足が生じたとしている。

 同社はハブ破断が原因の人身事故として、横浜市の事故しか国交省に報告していなかったが、96年9月、静岡県で起きたハブの破断に伴う事故で運転手が手に軽傷を負っていたことを新たに報告した。「軽微な事故もすべて公開することにした」と説明している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040324-00000005-yom-soci