悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
滋賀県警彦根署などは23日までに、パソコンで健康保険証や運転免許証を偽造したとして、千葉県の自称不動産会社役員ら3人を有印公文書偽造容疑で逮捕した。3人はインターネットに開設した掲示板で、この偽造証明書を使って通販のパソコンなどをだまし取る実行役を募集していたほか、偽造証明書で購入したり開設した架空名義の携帯電話や口座の通帳をひとまとめにした「オレオレ詐欺」セットを数万円でネット販売していたという。県警は、パソコンなどを詐取する被害が関東を中心に全国26都府県で約600件、総額約1億円にのぼるとみて詐欺容疑でも3人を追及する。
調べでは、逮捕されたのは、千葉県野田市中根、自称不動産会社役員、畑勲郎(41)▽住所不定の無職、石毛豊(32)▽西口藤太(56)の3容疑者。いずれも容疑を認めているという。
調べでは、3人は昨年11月初め、埼玉県内の賃貸住宅で、健康保険証をスキャナーで読み込み、パソコンで氏名などを変えてカラープリンターで印刷して1枚を偽造するなどした疑い。
3人はネットの掲示板で、「高額収入のアルバイト」と銘打って、これらの偽造証明書を使った詐欺の実行役十数人を募集。消費者金融のCD(現金自動支払機)で金をだまし取らせたり、料金後払いでパソコン通販を申し込む場合に必要な居住地の証明に使わせ、パソコンをだまし取らせて中古販売業者に転売していたという。
県警は昨年12月、パソコン購入の申し込みがあった携帯電話を不審に思った通販会社からの通報で、実行役の兵庫県伊丹市の無職男(34)を建造物侵入容疑で逮捕。この男の供述から仲介役の女性(36)と3人が浮上したという。
「オレオレ詐欺」セットは携帯電話、通帳、キャッシュカード、印鑑の4点セットで、一部の販売もしていた。「約250セット売れた。オレオレ詐欺に使いたいという問い合わせもあった」と供述しているという。
県警はこれまで、3人が証明書偽造に使ったとみられる埼玉、群馬県内のマンションなどを捜索。偽造に使ったパソコンや偽造証明書など約800点を押収した。【田中龍士】
[毎日新聞3月24日] ( 2004-03-24-01:07 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040324k0000m040122001c.html