2004年03月24日(水) 21時24分
<ネット記事>見出しに著作権認めず 読売新聞が敗訴(毎日新聞)
ホームページの画面にニュースの見出しを流すサービスが著作権を侵害しているとして、読売新聞東京本社(東京都千代田区)がインターネットサービス会社に見出しの使用差し止めと約6800万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は24日、請求を棄却した。飯村敏明裁判長は「ネット上で公開されている見出しを無許諾で利用するのは、著作権侵害にならない」と述べ、ネット上の見出しに関する初判断を示した。
判決は「この見出しは25字以内で作成され、客観的事実を記述したか、それにごく短い修飾語を付けたもので、創作的表現とは言えない。不正な利益を図るなどの目的がない限り、第三者が利用することは自由だ」と指摘し、争いとなった見出しの創作性を否定した。
問題になったのは、ホームページの企画・制作などを請け負う「デジタルアライアンス」(神戸市東灘区)による「ライントピックス」と呼ばれるサービス。登録すると、自分のホームページに最新ニュースの見出しが電光掲示板のように自動的に流れ、そこをクリックすれば記事全文が読める別のページに飛ぶことができる。
流される見出しは、読売を含めた各新聞社などのホームページに掲載された記事の見出しそのままか、それを一部修正したもので、読売側は「記事内容が理解できるように創意工夫した見出しを、一日最低7本は無断で流した」と訴えていた。
【清水健二】
読売新聞東京本社広報部の話 見出しは、それ自体にも商品価値がある。無断使用のただ乗りビジネスを容認した判決で、承服できないので控訴する。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040325-00000070-mai-soci