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2004年03月24日(水) 03時06分

週刊文春、定期購読者に「記事」切り取り郵送へ読売新聞

 田中真紀子元外相の長女の私生活に関する記事を掲載した「週刊文春」の出版禁止を東京地裁から命じられた出版元の文芸春秋は23日、定期購読者からの苦情を受け、販売を差し止めている同誌3月25日号(17日発売)約3万部の一部について、問題の記事とその目次部分を削除し、郵送することを決めた。

 同日号に限り、バックナンバーとして販売しないことも決定した。バックナンバーの販売中止は、1959年の創刊以来、初めてという。

 同社によると、取次業者などから聞き取り調査したところ、販売を取りやめた3万部には、定期購読者向けの数千部が含まれていたことが判明。購読者から、「長女に関する記事以外の連載などが、この号だけ読めないのはおかしい」などの不満が多数寄せられていたという。

 東京地裁の仮処分決定は、「記事を切除または抹消しなければ、販売などをしてはならない」としている。このため、文春側は、手作業で問題の記事のページを切り取り、該当する目次も黒塗りにして、送ることにした。3ページにわたるこの記事の最終ページの裏面には、アテネ五輪女子マラソンの代表選考で高橋尚子選手が落選したことに関する別の記事が1ページ分掲載されているが、これも読めなくなる。

 一方、同社は過去約半年間分の同誌(定価320円)を1冊200円のバックナンバーとして希望者に直接販売しており、同社のホームページにも昨年11月以降のバックナンバーのリストが掲載されている。しかし、今回の仮処分決定で、文春側は同日号の販売は困難と判断した。

 文芸春秋社長室は「別の記事も含めて削除しなければならないこと自体、決定の理不尽さを示しているが、現時点では裁判所の決定に従うつもりなので、やむを得ない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040324-00000001-yom-soci