2004年03月23日(火) 02時07分
「重大事故の恐れ」指摘 三菱自へ販売会社が文書(共同通信)
2000年10月に鹿児島県で、三菱自動車製のトラックの車軸とタイヤをつなぐ部品「ハブ」が破損して前輪が脱落する事故があり、その際に販売会社が三菱自動車本社(東京)に「重大事故につながる恐れがある」と指摘する文書を提出していたことが22日、分かった。
文書は、リコール(無料の回収・修理)につながるクレームや不具合内容を記載した「商品情報連絡書」(商連書)。横浜市で02年1月に起きた母子死傷事故を調べている神奈川県警も文書を押収した。
県警は、横浜の事故の前に三菱側が脱落の危険性を認識できたとみて、業務上過失致死傷容疑での立件に向け、詰めの捜査を急いでいる。
国土交通省はこの商連書の存在を把握しておらずクレーム情報隠しの可能性もあるとみて、三菱自動車から分社化された三菱ふそうトラック・バスに文書作成の経緯を聴き、調査する。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040323-00000016-kyodo-soci