2004年03月22日(月) 21時04分
「宝石鑑定」めぐる記事で「サンデー毎日」が敗訴(読売新聞)
「サンデー毎日」の記事で名誉を傷つけられたとして、宝石鑑定会社「AGTジェムラボラトリー」(東京都台東区)が発行元の毎日新聞社に3300万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は22日、330万円の支払いと同誌への謝罪広告掲載を命じる判決を言い渡した。
原敏雄裁判長は「記事の重要部分は真実でなく、一般消費者への原告の信用は著しく低下した」と述べた。
問題となったのは、「1兆円市場 ダイヤモンドに気をつけろ!!」の見出しで同誌2002年4月21日号に掲載された記事。原告が組織的に宝石の「インチキ表示」をしていると報じた。
判決は「原告のダイヤモンド鑑定基準は他の基準と比べて甘くない」と記事の真実性を否定。その上で、「記事の信用性を慎重に吟味する必要があったのに、客観的な資料を十分に収集する努力を尽くさず、対面取材すら実施せずに見切り発車のような形で記事を掲載した」と指摘した。
報道をきっかけに、百貨店1社は原告の鑑定した宝石の取引を中止した。
「サンデー毎日」の広瀬金四郎編集長の話「主張が受け入れられなかった点は納得できない。控訴も含め検討したい」(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040322-00000412-yom-soci