2004年03月22日(月) 21時18分

「週刊文春」出版禁止問題、東京高裁が24日に審尋（日経新聞）

　前外相、田中真紀子衆院議員の長女の私生活に関する記事を掲載した週刊文春の出版禁止問題で、出版禁止の仮処分を認めた東京地裁決定を不服とした文芸春秋の保全抗告で、東京高裁（根本真裁判長）は22日、同社側と長女側双方から意見を聴く審尋を24日午後に開くことを決めた。同高裁は審尋を経た上で、同問題を巡る3度目の判断を下すことになる。

　関係者によると、文春側は20日に保全抗告した際の申立書で、「記事は公共の利害に関するもので、最高裁が事前差し止めを例外的に認めた『北方ジャーナル事件』と違い、公益目的でないことが明白とは言えない」と主張。さらに「仮処分送達以前にすでに74万部が出荷されているのに、残り3万部を事前に差し止めないと被害回復が困難との判断は誤り」などとした。(21:18)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040323AT1G2202F22032004.html