2004年03月19日(金) 19時42分
<和田勉さん>女子大生にセクハラ 200万円賠償命令(毎日新聞)
演出家の和田勉氏(73)にセクハラ行為を受けたとして女子大学生(23)が550万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(深見敏正裁判長)は19日、女性側の訴えをほぼ認めて200万円の支払いを命じた。
訴えによると、和田氏は02年11月、大学のゼミで講師をした後の懇親会で学生の言動に怒って「帰る」と言い出し、原告の女性に「君も一緒に来て」と命じてホテルの部屋に同行させたうえで、女性を裸にするなどした。女性側は「学生と講師という立場を利用して性的関係を持とうとした」と主張していた。
深見裁判長は判決理由として「女性は相手の機嫌を損ねてはいけないとの心理的強制下で交渉に応じ、和田氏も一連の行動が女性の性的自己決定権を侵害するのを認識していた。また、女性側が謝罪を求めた文章への回答で『白痴』『ノイローゼ』など許される限度を超えた中傷をした」と述べた。
和田氏は毎日新聞の取材に、控訴の意向を示したうえで「原告の女性の実名を報道しなければ、(判決内容について)コメントしない」と話した。【清水健二】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040320-00000040-mai-soci