2004年03月19日(金) 21時32分
島根の公立高入試問題漏えい、元教諭らに逮捕状(読売新聞)
島根県の公立高校入試の英語の問題が同県平田市内の学習塾で事前に配られたプリントと酷似していた問題で、県警捜査2課と平田署は19日、問題作成の検査委員だった松江市内の元高校教諭(38)と、知人の塾経営者(38)について、地方公務員法違反(守秘義務)の疑いで逮捕状を請求、取り調べを始めた。
公立高校の入試問題漏えいは初めてで、文部科学省は県教委に事実関係の報告を求めた。
調べによると、元教諭は昨年6月、県教委の5人の検査委員の1人に委嘱され、問題の原案作成に携わった。その際に知った原案などを塾経営者に漏らした疑いが持たれている。
元教諭と塾経営者は県立平田高校の同級生。元教諭は昨年末、平田市内の実家の鉄工所を継ぐとの理由で退職。塾経営者は同市内の会社に勤務後、1991年に英国に1年間留学し、帰国後に自宅で英語の学習塾を開いていた。
英語の問題はヒアリングや長文読解など4つの大設問からなっていた。塾のプリントは、このうち、日米の学生の雑誌別購読率を比べたグラフや空欄を埋める場所が同じだったほか、固有名詞や表現を替えている個所はあったものの、小設問29問のうち19問が一致した。
さらに、長文読解の中の表現の一部は昨年12月、元教諭の退職と前後して変更されたが、プリントには変更前の表現が使われていたことなどから、元教諭の関与が浮上した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000314-yom-soci