2004年03月19日(金) 12時07分
シティバンク、日本の顧客情報12万口座を海外で紛失(読売新聞)
米大手銀行「シティバンク」が、日本国内の顧客の氏名や住所などの個人情報を記録した磁気テープを先月21日、シンガポールで紛失していたことが19日、分かった。
約12万口座分で、顧客に毎月通知している明細書のバックアップに使用されているものだった。
同行によると、磁気テープを紛失したのは、搬送を委託された警備会社。日本の支店の顧客データを管理しているシンガポールのデータセンター周辺で、車から落としたという。
テープに記録されていたのは、今年1、2月に取引された一部の口座の氏名、住所、預金残高、口座番号など。暗証番号は記されておらず、データは専用の機械でしか読みとれないため、第三者が悪用することは難しいという。同行では、地元の警察当局に紛失届を出し、日本の金融庁にも紛失を報告した。
シティバンク広報部は、「このような事故を起こして申し訳ない。該当する顧客には事実関係などを説明する文書を早急に送りたい」と話している。
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竹中経済財政・金融相は19日の閣議後会見で、シティバンクに対し、金融庁が原因や事後対応などについての報告を求めていることを明らかにした。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000403-yom-soci