2004年03月19日(金) 13時18分
県立高入試英語、塾プリントと酷似…島根県教委が告発(読売新聞)
島根県公立高校入試の英語の問題について、半分以上が入試前、同県平田市内の学習塾が生徒に配ったプリントの問題と酷似していたことがわかり、19日、県教委が発表した。
固有名詞や一部の表現を替えた内容で、作成途中のものに近く、事前に漏れた恐れもあるとして、容疑者不詳のまま地方公務員法違反(守秘義務)の疑いで、県警平田署に告発した。プリントを受け取り、受験した3人に関しては「非がない」として同日、合格発表をした。
入試は9日に行われ、5741人が受験した。県教委によると、入試問題は長文読解やヒアリングなど計4題で、出題とプリントの内容は固有名詞が異なる程度で極めて似ていた。
県教委によると、塾は個人経営。プリントは生徒7人に配っていた。塾経営者は「問題は自分で予想して作った。1—3月に渡した」と話しているという。
平田市内の生徒の1人が「塾でよく似た問題をもらった」と中学の教諭に伝え、12日から県教委が調べていた。
入試問題は県教委高校教育課職員や県内の高校教諭らが協議して作っており、広沢卓嗣(たくし)県教育長は「極めて重大で、信頼回復に向け、原因究明と再発防止に全力で取り組む」と話している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000303-yom-soci