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2004年03月19日(金) 00時00分

シティバンク「日本支店」12万口座顧客情報紛失磁気テープをシンガポールでなくすZAKZAK


紛失したシティバンクの顧客情報は何処に? 今度は銀行が個人情報紛失−。米国系大手金融機関であるシティバンク日本支店の顧客情報約12万口座分を記録した磁気テープが先月、紛失していたことが19日までに分かった。この磁気テープには顧客の氏名や住所、口座番号、預金残高などが記録されており、警備会社が搬送中に紛失。ただ、暗証番号までは記録されておらず、今のところ第三者への情報流出は確認されていないという。

 同行は日本やアジア各地の顧客情報をシンガポールのデータセンターで管理。今回、業務を委託している現地の警備会社が、先月21日に磁気テープを車で搬送中に紛失し、現地の警察当局に紛失届を提出した。

 テープにはセキュリティー対策が施され、同行では第三者が情報を見るのは容易ではなく、警察当局から「盗難の可能性は低い」との報告も受けているという。先月下旬には金融庁に紛失を報告した。

 同行日本支店は国内に20支店・5出張所を持っているが、複数の口座を開設する顧客も多く、データを紛失した顧客の実数はまだ把握しきれていない。今後、早急に被害の詳細を調べ、おわびと事実関係を説明する文章を顧客に郵送する考え。

 一方、企業の個人情報流出が頻発するなか、451万人のデータが流出した「ソフトバンクBB」の個人情報管理諮問委員会は18日、流出経路について「正規のパスワードを知る従業員が関与した可能性がある」と指摘する報告書をまとめた。

ZAKZAK 2004/03/19

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_03/1t2004031904.html