2004年03月18日(木) 06時03分
問題ページに紙袋=切り取り恐れ受付内に−図書館も対応さまざま・週刊文春(時事通信)
週刊文春の出版差し止めの仮処分命令をめぐり、東京都立の図書館が、問題となった田中真紀子前外相の長女に関する記事のページに紙袋を掛けて閲覧できないようにすることが17日、分かった。このほかの図書館でも、さまざまな対応が見られている。
都立の中央、日比谷、多摩の3図書館は同日、担当者が協議。その結果、「裁判所の決定は人格権と表現の自由について、前者に重きを置いている」と判断し、措置を決めた。
17日午後に袋掛け作業をし、18日から書棚に並べる。過去にも同様の措置を取ったことはあるという。
埼玉県立熊谷図書館は通常通り本棚に置き、自由に閲覧させている。同館は「図書館は資料提供を第一の任務とするため、極力制限は加えない」というが、「裁判で争う可能性もあるため、推移を見守り、変化があれば対応する」。
千葉県立東部図書館は通常の雑誌棚ではなく、受付カウンター内に置いて希望者に閲覧させる。担当者は「話題の資料なので、破損や切り取りを防止するためだ」と話している。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040317-00000723-jij-soci