悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
東京地裁は、決定を出した鬼沢友直裁判官とは別の裁判官三人による合議で審理を進めている。
審尋は非公開で、午後三時半すぎから約一時間にわたって行われた。関係者によると、審尋には文春側が代理人弁護士、同社法務広報部長が出席。相手方は、田中元外相の長女本人と弁護士三人が出席したという。
文春側は「記事は出版を差し止めなければならないほど悪質ではなく、言論の制約を意味する決定は暴挙と言うほかない。プライバシー侵害や名誉棄損があれば、損害賠償請求訴訟で争うべきだ」などと主張したもようだ。裁判官は文春側に、記事の作成や印刷、取次店までの経路などについて質問したという。
問題とされたのは、三月二十五日号(十七日発売)の「独占スクープ」と題した、長女の私生活に焦点を当てた三ページの特集記事。
鬼沢裁判官は、この記事がプライバシーを侵害しているという長女らの訴えを認め、「記事を切除または抹消しなければ、販売や無償配布、第三者への引き渡しをしてはならない」とする仮処分を決定。これを受けて文春側は、発行する約七十七万部のうち未発送の約三万部の出荷を止めた。一部で販売自粛の動きもあったが、多くは販売されたとみられる。
異議申し立ての結論が出るまで、出版禁止の仮処分は維持される。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040318/mng_____sya_____008.shtml