2004年03月18日(木) 19時11分
育休給付金支払いなど日弁連が勧告 千葉の女性、人権救済申し立て /千葉(毎日新聞)
◇「非常勤で拒否」 千葉の女性、人権救済申し立て
「非常勤を理由に育児休業の取得を拒否された」と千葉市の手話通訳員の女性が訴えた人権救済申し立てに対し、日本弁護士連合会は16日付で、市に育休給付金の支払いや条例改正などを要請する勧告を出した。日弁連は「常勤職員と同様の取得を認めないのは、不合理な差別に当たる」と指摘している。
日弁連の調査報告書によると、女性は98年に手話通訳として採用され、契約は毎年自動更新されていたが、01年8月に育児休業を申請したところ、取得を拒否され、02年度は採用されなかった。報告書は「勤務実態から見れば、女性は本来、常勤職員として採用すべきだった」と指摘する一方、「非常勤であっても、常勤と区別するのは許されない」と判断し、市に是正を求めた。さらに「地方公務員の育児休業に関する法律が、非常勤を対象外としているのが原因だ」として、国にも法改正を勧告した。
日弁連によると、非常勤職員の育休取得は全国の自治体で対応が異なり、県内でも習志野、富津市などは認めているという。
女性の話 感謝の気持ちでいっぱいです。両親が子どもと貴重な時間を過ごしながら働き続けることのできる社会のために、勧告が多くの人の力になることを願っています。【清水健二】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040318-00000005-mai-l12